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睡眠時無呼吸症候群

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睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に低下または停止する状態を指します。本来、眠っている間は鼻や喉、肺を通じて規則正しく空気が流れ、体内に十分な酸素が取り込まれ、睡眠の質が保たれます。しかし、睡眠時無呼吸症候群では、空気の通り道である喉が狭くなったり、完全に閉塞したりすることによって、血中の酸素濃度が低下し、二酸化炭素濃度が上昇します。その結果、体は無意識のうちに覚醒し、再び呼吸を回復させるために深呼吸したり、軽く体を動かしたり、大きないびきをかいたりします。その後すぐに眠ると、その覚醒エピソードは記憶に残りません。そのため、多くの睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、睡眠中の無呼吸に気づいておらず、気づいていても実際より無呼吸の頻度を過小評価していることが多いのです。しかし、たとえ短い覚醒であっても、睡眠の質は損なわれ、疲労感や日中の眠気を引き起こします。

発症の仕組みと種類

睡眠中は、普段よりも筋肉が弛緩するため、喉の周りの筋肉が十分に働かず、気道が狭くなることがあります。これが原因で、気道が完全に閉ざされると「無呼吸」、部分的に閉ざされると「低呼吸」と呼ばれます。睡眠時無呼吸症候群には大きく分けて、上気道の閉塞が原因となる「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)」と、中枢神経系の呼吸調節異常による「中枢性睡眠時無呼吸症候群」があり、成人ではOSAが一般的です。
睡眠時無呼吸症候群のリスクとして以下のようなものがあります。

  • 加齢:中高年以上で発症頻度が増加します。
  • 男性:男性は女性よりも2倍発症しやすいです。
  • 肥満:肥満は睡眠時無呼吸症候群の重要なリスク要因です。
  • 睡眠薬やアルコールによる鎮静状態
  • 気道の異常(例:扁桃腺の肥大):特に小児において重要な原因となります。
  • 遺伝的な要因:小さい下顎、小さい口、口に対して大きな舌などが原因となります。

主な症状と健康への影響

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状は、夜間の大きないびき、寝ている間に息が止まる、あるいは呼吸が浅くなることです。これらの呼吸障害が原因で、睡眠の質が低下し、朝起きたときに頭痛や口の渇きを感じたり、日中の眠気や集中力の低下、疲労感が現れたりします。加えて、頻繁に夜中にトイレに起きる、睡眠中に窒息感や息苦しさを感じることもあります。これらの症状は、本人が気づかないまま進行することが多く、パートナーの指摘などで初めて問題に気づくケースもあります。

以下の症状が当てはまる場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

  • 浅い睡眠
  • 窒息感、息苦しさ、または息が詰まる感覚で目覚める
  • 朝の頭痛、口の渇き、または喉の痛み
  • 頻繁に夜中にトイレに起きる
  • 目覚めたときにすっきりしない、だるさを感じる
  • エネルギー不足の感覚、集中力・記憶力の低下

睡眠時無呼吸症候群は、単に眠りの質を低下させるだけでなく、長期的には高血圧、心臓病、脳卒中、不整脈などの循環器系の疾患リスクを高めるとともに、交通事故のリスク増加にもつながります。特に重症の場合、運転中や作業中の注意力散漫や反応の遅れが致命的な結果を招くことがあるため、早期の診断と治療が重要です。

睡眠時無呼吸症候群の診断

睡眠時無呼吸症候群は、病歴聴取や身体診察、さらに睡眠中の状態を記録する「ポリソムノグラフィ(睡眠検査)」を行うことで診断されます。検査では、呼吸の状態、血中酸素濃度、心拍数、睡眠の各段階、体の動きなどが記録され、これらのデータに基づいて無呼吸や低呼吸の頻度と重症度が評価されます。問診・診察で睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、まずは自宅でできる簡易ポリソムノグラフィを実施します。簡易ポリソムノグラフィで重症の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、CPAPの適応となります。CPAPの適応はないものの、睡眠時無呼吸症候群が否定できない場合、さらに詳しいポリソムノグラフィ(精密検査)を実施します。この検査は以前は入院して行う必要がありましたが、現在は自宅でも検査ができるようになりました。

治療と生活習慣の改善

治療の目的は、睡眠中に気道を開いた状態に保ち、十分な酸素供給を行うことです。最も一般的で効果的な治療法は「持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)」です。CPAP装置は、鼻や口に装着するマスクを通じて一定の空気圧を供給し、気道が閉塞しないようにします。これにより、睡眠中の無呼吸エピソードが減少し、睡眠の質が向上します。ただし、マスクの装着感や鼻づまりなどの問題から、長期間の使用が難しい場合もありますので、定期的なフォローアップが必要です。

また、体重の管理や睡眠時の体位改善、アルコールや睡眠薬の摂取制限など、生活習慣の見直しも重要な治療の一環です。特に肥満が原因の場合は、体重を減らすことで気道の閉塞リスクが大幅に低下し、症状の改善が期待できます。さらに、口腔内装置(下顎前方移動装置)や、CPAPが使えない場合の代替治療として、外科的手術が検討されることもありますが、これらは重症例や他の治療法に反応しない場合に限られます。

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に気道が一時的に閉塞し、十分な呼吸が行えなくなる病気です。主な症状には大きないびき、呼吸の停止、日中の強い眠気や疲労感があり、これらは生活の質や安全運転、さらには心血管疾患などの健康リスクに影響を与えます。診断は睡眠検査によって行われ、主な治療はCPAP療法や生活習慣の改善です。自分自身や家族の睡眠中の異常な呼吸やいびき、日中の強い眠気に気づいた場合は、早めに医療機関に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

当院では睡眠検査とCPAP治療を行っています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

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TEIJIN Medical Webより画像引用

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